くるみんマークの導入で企業が得られる恩恵

くるみんマークを企業のパンフレットや求人広告で見たことはないでしょうか。くるみんマークは、厚生労働省から子育てサポートしている企業として認定されたことを証明したマークのこと。子育てしながら転職先を探している人は、知っておいて損はありません。

企業がくるみん認定を受けることは、求職者に子育てに協力的であることを証明するだけでなく、お金の面でも大きなメリットがあります。具体的には、くるみん助成金や働き方改革推進支援資金などを受給できるようになります。

くるみん助成金とは、子育て支援をしている中小企業主が申請できる助成金のこと。育児休業等の取得促進や仕事と家庭の両立支援などにかかる経費が対象になっています。子育て支援をしている事業主を助成し、企業で子育て支援できる環境を整えることを目的として、このくるみん助成金の制度が誕生しました。

そして働き方改革推進支援資金とは、様々な取り組みをしている中小企業を支援するための資金のことです。具体的には、非正規雇用の処遇を良くするように取り組んでいる、もしくは長時間労働の状況を変えられるように効率化を図っている企業が対象となります。これらの制度は企業にとって非常にありがたいものであり、同様に日本の企業の子育て支援の在り方も変わっていくでしょう。

このように、くるみんマークは仕事と子育ての両立に苦労する人を助け、企業の子育て支援の体制を変化させるという意味でも良い影響を与えています。くるみん認定の輪が広がっていけば、今後さらに働きやすい職場が増えていくでしょう。深刻化する日本の少子化問題を食い止めるためには、こうした取り組みをより加速させていく必要があるといえます。