世間で注目が集まるくるみんマークのメリットとデメリット

くるみんマークとは、子育てをサポートする企業であることを証明したマークのことをいいます。くるみんの認定は、次世代育成支援対策推進法に基づき、厚生労働省によって実施されています。

認定を受けるには、一定の水準を超える育児休業を従業員が取得していることや、育児に伴う時短勤務制度の設置など複数の条件を満たす必要があります。くるみんマークは自社製品やホームページにも掲載できるため、取り組みのアピールにもつながります。

くるみん認定制度が設立された目的は、少子高齢化が進む中で少しでも働ける人材を増やすためです。子育てに協力的な企業が増えることで、女性が長く働くことができ、労働人口を増やすことが可能となります。働く側にとっても出産や子育てを応援してくれる企業は魅力的であるため、従業員の離職率を下げるという意味でもプラスに働きます。

また、子育て中の優秀な人材を雇いやすくなったり、企業のイメージを良くしたりするメリットもあります。女性が長く働ける職場作りをすることで、人材が定着するようになり、さらにその環境を口コミで聞きつけた人が入社を希望するようなケースも出てくるでしょう。

その一方で、子育てを支援する企業になることで人材が離れてしまう場合もあります。当然の話になりますが、急に休んだ人の分の仕事を巻き取るのは、周囲の人間です。特に小さい子どもの子育ては急なトラブルの連続であるため、仕事を巻き取ることは日常茶飯事となるでしょう。

それに対して、子育てに関わっていない従業員に負担が重なり、離職するリスクがあることも考慮しておいた方が良いでしょう。こうした事態を避けるためには、こまめに聞き取り調査を実施したり、負担を分散させる策を講じたりすることが重要になってきます。

くるみん認定のメリットとデメリットを挙げましたが、今後の社会情勢の動向をみても、子育て支援に積極的に介入するのが賢い選択だといえます。従業員の暮らしを大切にする企業は、結果的に従業員も尽くしてくれる形になります。それは従業員の意欲向上という面で成果に影響が出て、さらなる成長につながるでしょう。

くるみんマークは、まさに雇用する側にとっても、働く側にとっても魅力的な制度だといえるでしょう。くるみんマークをより具体的に知りたいなら、包括的にまとめられたサイトがあったのでぜひ参照してみてください→http://indicator-kurumin.com